14/01/02 公開開始

Cro_Progキット

 Cypress社製マイコン "PSoC3","PSoC5LP"用プログラマ/デバッガです。
ボードに書き込むプログラムによって、PSoC3, PSo5LPそれぞれに対応させます。

外観

Rev.1
Cro_Prog.jpg using.jpg
(写真には2枚写っています。)          利用シーン

特長

1. SWDインタフェース / JTAGインタフェース
  デバッグターゲット(PSoC)への接続は、SWD(とJTAG)をサポートしています。
 PSoCの貴重なI/O資源の消費を最小限に、プログラム・デバッグが可能です。

 ※JTAG インタフェースはオプションです。 リソースは提供しておりますが
   動作確認・検証は行っておりません。ご了承ください。

2. 小型
  25x50mmの小さいボードの中に全ての機能が集約されています。
 敢えてケースに入れず、熱収縮チューブでカバーする事をお勧めします。

3. LED
  USB接続(ターゲット接続)を示す通電LEDが装備されています。

ハードウェア

1. MCU
  Cypress USB-FX2LP CY7C68013A-56PVXC を採用しております。

2. ターゲット電源電圧
  3.3V(固定)

3. ボードサイズ
  25mm x 50mm

4. 鉛フリー
    部品実装に使用している半田は、SnAgCu系無鉛はんだです。

ファームウェア

1. 開発環境をつくる
   
  おおまかな流れは以下です。
  1. PSoC Creator 2.2(PSoC Creator 2.2 SP 1 Component Pack 6)をインストールする。
            (PSoC Programmerが同梱されています。 今回はそちらに用があります。)

  2. SuiteUSBを インストールする。

  3. (インストールした場所)\Cypress\Programmer\Service にある、以下ファイルをコピーしておく
            (PSoC5LP用)
         DVKProg_5_simfw.hex
            (PSoC3用)
         DVKProg_fw.hex (PSoC3用)

  4. (インス トールした場所)\Cypress\Cypress Suite USB x.x.x\Firmware\bin に
   3でコピーしておいたファイルを置きます。

  5. DOS窓で4のディレクトリに行き、以下コマンドを実行します。
      (PSoC5LP用)
                hex2bix -M 32000 -I DVKProg_5_simfw.hex -F 0xC2
            (PSoC3用)
                hex2bix -M 32000 -I DVKProg_fw.hex -F 0xC2

            それぞれのコマンド を実行する事により、以下のファイルが得られます。
              DVKProg_5_simfw.iic
           
DVKProg_fw.iic

    6. 事前にUSB-FX2用ドライバをインストールしておきます。
                http://jp.cypress.com/?id=4&rID=48578

    7. PSoC3/5LPプログラマ・デバッガキットを接続します。
            デバイスマネージャで、以下のように認識されれば成功です。
                 

 8. Cypress Suite USB - CyConsoleを起動します。
  以下のように"Select Device"にデバイスマネージャで見たデバイスが
  リストされていれば成功です。
    

    次に、Optionsメニュー内の "EZ-USB Interface"をクリックします。
    

9. プログラムをダウンロードします。
  ここで注意があります。
  当ボードに載っている、FX2LPというマイコンは、プログラムを外付けのEEPROMに記録します。
  一度記録してしまうと、EEPROMを取り外して起動しない限り、そ の後のプログラム変更が出来なくなってしまいます。

  そのため
  α:"俺はPSoC(5LP | 3)しか眼中にねーよ"という方はEEPROMにプログラムを書いていただき
  β:"俺まだどっち使うか決めてないし、書いた ら専用になっちゃうの?" という方は
     EEPROMを使わない方法で利用頂ければokです。

  それぞれの方法について説明します。
  

  step8までで、上記のような画面が出ます。
  "α"の、どちらか専用に固定する場合は、上記 画面の赤ライン"Lg EEPROM"より
    step5で作った"iicファイル"をダウンロードしてください。
    書き込みが完了しましたら、USBコネクタからケーブルを一度アンプラグしていただき
    再度接続する事で、デバッガとして機能するようになります。

     "β" の、どちらでも使えるようにする場合は、上記画面の青ライン"Download"より
    step5で作った"iicファイル"をダウンロードしてください。
    この場合、デバッガとして機能するのはダウンロード後からUSBコネクタを抜くまでの間です。
    つまり、プログラムをEEPROMに保持しないで使う感じです。
         デバッグを始める際に毎度操作が必要ですが、PSoC3, 5LPどちらでも利用出来ます。

  ※ボード改造してもイイヨ という人は、EEPROMを切り替える荒技を繰り出す事で
    3と5LP両方に対応させる事が出来ます。レッツトライ。

10. ボードの保護
  デバッグをする場合、デバッガ周囲にはボードやら配線やらが露出した状態で利用されると思います。
  本製品を熱収縮チューブ等でカバーしましょう。

公開資料


ボード ピンアサイン図
回路図




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